文字起こしは、もう難しい部分ではありません。以下の無料プランはどれも、普通の会議なら読める文字起こしを生成しますし、いくつかはそのまま送れる品質の要約も書きます。制約は別のところにあります。1回の録音がどこまで続けられるのか、そのうちどれだけを手元に残せるのか、そしてそもそもファイルを外に取り出せるのかどうかです。
これは「最高の無料ノートテイカー」系の記事がたいてい行う比較ではありません。以下では、2026年10月26日に各社の料金ページから読み取った5つのプランについて、無料枠が実際に何を提供し、どこで止まるのかを見ていきます。録音・要約・保持がどう噛み合うかの全体像については、AI議事録ツールの概観でカテゴリ全体を扱っています。本記事は無料枠の監査です。
何を計測しているかで見る5つのプラン
Fathomは異色です。録音無制限、文字起こし無制限、即時のAI要約が$0で、Macではベータ版としてボットなしの録音も使えます。課金の壁は高度な要約、アクションアイテム、通話中のアシスタントから始まります。Premiumは年払いで1ユーザーあたり月およそ$16、月払いで$20です。自分ひとりの通話を録るなら、このカテゴリで最も寛大な下限です。理由は商業的で、Fathomは後からあなたのチームのCRM連携を売りたいのです。
Otterは1ユーザーあたり月300分——ヘビーユーザーではなく普通のカレンダー分——ですが、1回の会話は30分で打ち切られ、残るのは直近25件の会話のみ、アカウントのライフタイムで音声・動画ファイルのインポートは3件、カスタム語彙は5語までです。45分のクライアント通話は途中で切られるか、分割するしかありません。Proはおよそ月$17で1,200分と無制限の履歴に引き上げられます(公式サイトで確認してください。請求条件によって金額は変わります)。
Firefliesは無料プランで文字起こし無制限をうたっていますが、チームあたり400分のストレージとAIクレジット20に気づくまでは無制限に見えます。7時間弱の会議分であり、5人のチームで分け合えば1週間で上限に達します。ダウンロードはProの機能なので、無料枠はアーカイブではなくビューアです。Proは年払いで1席あたり月およそ$10です。
Granolaは逆のアプローチを取ります。通話にボットは入らず、アプリがあなたのデバイスの音声を聴きます。Basicプランは無料で、AIノート、会議横断チャット、カスタムテンプレートが付きますが、会議履歴は限られた期間分だけです。履歴が無制限になり、高度なモデルと連携も加わるのは1ユーザーあたり月$14のBusinessです。録音体験は5つの中で最高ですが、無料枠は1年分の仕事を貯める場所ではなく、この形式の試用版です。
Nottaは月120分という数字だけ見れば競争力があるように見えますが、1会話あたりの制限が待っています。3分です。アップロード50件、AI要約10件、エクスポートは年払いで月およそ$8のProに回されます。3分は会議ではなくボイスメモです。この無料枠はインターフェースのデモだと考えてください。
ハードウェアという近道には、ひとつ注意が必要です。当サイトのSony XM6議事録要約テストでは、内蔵の要約機能が中国語・英語混在の会話を正確に処理しました。ただしそれは、いま行っている会話を要約するのであって、保存するわけではありません。検索の役割は依然として上記の無料プランが担っています。
NotionのAIワークスペース(画像:Notion)。要約の保存先としては有用ですが、そのAI機能は別課金のクレジット制アドオンであり、会議レコーダーではありません。
無料枠が静かに請求してくる3つのポイント
1会話あたりの上限。 Otterの30分とNottaの3分は課金単位ではなく、切り捨ての地点です。29分の時点で警告は出ません。必要な結論が書かれていない部分に落ちていたと、後から気づくのです。まずこの数字を確認してください。30分上限のある300分と、上限のない120分では、まったく挙動が異なります。
分数に見せかけたストレージ。 「文字起こし無制限」と「録音無制限」は別の約束です。Firefliesは文字起こしを無期限に行いますが、保存するのはチームあたり400分です。それが埋まれば、無制限の部分は意味を失います。分数の許容量ではなく、保持が何時間分なのかを尋ねてください。
保持とエクスポートは、別々の壁です。 Otterは25件の会話、Granolaは限られた履歴、FirefliesはダウンロードをProの後ろに置いています。会議を失うのは録音した瞬間ではなく、3か月後に「何が決まったっけ」と誰かに聞かれたときです。そのとき無料アカウントは、すでにその記録を入れ替えています。どれを選ぶにせよ、要約はその日のうちに、自分が本当に所有するノートアプリへエクスポートしてください。
お金を払わずに組み合わせる方法
実際に機能する無料スタックを、上記の制限と照らして組むとこうなります。録音役はFathomです。分数もストレージの壁もなく、目に見えるレコーダーが場の空気を変えてしまうクライアント通話には、ボットなしの録音が使えます。各要約は1時間以内に、自分が管理するノートアプリ——Notion、Joplin、プレーンなMarkdown——へ移してください。それが本当のアーカイブになり、ノートテイカーは取り込み口にすぎなくなります。Otterは2つ目のアカウントで、Google Meetのライブ字幕専用に残しておきます。リアルタイムで読みながらなら、30分の上限は耐えられるからです。
この組み合わせはコストがゼロで、失うものもありません。必要なのは、無料プランが自動化してくれないある習慣だけです。ベンダーの履歴ウィンドウが閉じる前に、出力を恒久的な場所へ移すこと。
プランの詳細は2026年10月26日にOtter、Fireflies、Granola、Fathom、Nottaの料金ページから読み取ったものです。価格は変わるため、契約前に確認してください。関連記事:Otter.aiの代替ツール。